雨漏りにしっかりと対処しているマンションを購入

“高層マンションに雨漏りが発生した時には、被害がたくさんの住戸に拡大してしまうので、発生を未然に防ぐことがとても大切です。
日頃から屋上防水面の点検を行い、不具合が起こりそうな場所はその都度しっかりと補修をしておくことがとても重要です。
鉄筋コンクリート造などで造られているマンションの建物本体の耐用年数と比較すると、屋上防水のアスファルトなどの劣化は早期に発生することになるので、長期修繕計画を立てて十数年に一度しっかりと改修工事を計画しておく必要があるでしょう。
定期点検には費用が掛かり、改修工事も多額の工事費用が必要になりますが、雨漏りが発生してしまうと、それ以上に大きな損害が発生することになってしまいます。
管理組合においては、マンション分譲時に作成した長期修繕計画をしっかりと見直ししながら適切な時期に工事を行うことが重要です。
多くのマンションが、建物管理を管理会社に委託していますが、管理会社も修繕に関してノウハウを持っているので、アドバイスを貰いながら修繕計画を練り直すと良いでしょう。
マンション売買において、買手となる人は、しっかりと修繕計画が立てられており、適宜、改修工事を行っているかを確認することが必要です。

屋上防水に限らず、マンションの外壁面の劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。
高層マンションとなると、なかなか外壁の点検を行うことが難しいですが、数年に一度は打診検査などを行い、外壁面にひび割れなどが発生していないことを確認すると良いでしょう。
雨漏りに限らず、外壁面の打診検査は、外壁剥落を未然に防止するためにもとても重要となります。
打診検査よりは精度は落ちてしまいますが、外壁面の点検方法に赤外線カメラを使用する方法があります。
赤外線カメラを使用して点検をすれば、外壁に足場を組む必要もないので、調査費用をかなり安くすることができます。
調査に要する期間もかなり短くなるので、住民に迷惑をかけずに調査ができます。
きちんと点検をしているマンションを購入したほうが、後々大きな不具合の発生を避けることができます。

個別の住戸ごとに考えた場合、外部サッシ廻りのシーリングが劣化によって切れてしまうと、雨漏りが発生してしまうことがあります。
樹脂などの素材であるシーリングも建物よりも耐久年数が短いので、適宜補修工事を検討することが必要となるでしょう。
個別住戸ごとに改修するのではなく、長期修繕工事のタイミングと合わせてシーリング回収を行うと、仮設共通費などが安くなるでしょう。
住戸に住んでいる人がシーリングを気にするよりも、管理組合がしっかりと補修を計画してくれる物件のほうが、住民にとっても手間がかからないので、そういった物件の購入をすると楽になります。”

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