大阪市内の地価を坪単価でチェック

大阪市内は地価がとにかく高いというイメージが強いですが、それは正しくもあり間違いでもあります。確かに市の中心部に近い中央区や北区、西区などではここ数年で地価が跳ね上がっています。その反面、西成区や大正区、西淀川区などでは比較的坪単価が安く、不動産が購入しやすいエリアとなっています。このように、大阪市内では地価が著しく上昇しているところとそうでもないところがはっきりと分かれており、二極化が進んでいます。

国土交通省が毎年発表している公示地価によりますと、2017年1月1日現在、市内で最も坪単価が高いのは中央区です。中央区には府庁舎をはじめとする行政機関や、観光地としても名高い大阪城があります。また、心斎橋や難波といった繁華街を持つことから、利便性に非常に優れた区と言えます。こうした背景から、平均坪単価は718.6万円と国内でも最も高い水準となっています。続いて第二位の北区も同様に、多数の行政機関や大学、企業が軒を連ねているエリアです。加えて日本を代表する繁華街とも言われる梅田を抱えていますから、中央区を上回ると言っても過言ではないほど利便性に富んでいます。これらの事情によって、平均坪単価は中央区に迫る665.8万円となっています。また、中央区や北区に隣接する区においても不動産価格は上昇傾向にあります。

一方、先ほど述べた西成区や大正区、西淀川区などの地価は中央区や北区の10分の1程度となっています(坪単価で60万程度)。西成区は治安のイメージが良くないという理由で避ける方も多いですが、交通の利便性は極めて高く、なおかつ大阪の下町の雰囲気を楽しむことができます。また、治安が悪い地域はごく一部だけですから、イメージだけで避けるのは賢明ではありません。続いて大正区は治安も安定しており、商店街やスーパーが充実している特徴があります。ただし、区内には大規模なショッピングモールがなく、駅も大正駅しかないというデメリットがありますが、その点を除けばファミリー世帯にもおすすめの居住地となります。さらに西淀川区に関しては、自然が多く、治安も落ち着いた特徴があり、子育て世帯に適した住環境が整っています。また、大阪市の中心部へのアクセスもしやすい点もメリットです。

このように、地価が比較的安めのエリアにも穴場となる不動産はたくさん眠っています。信頼できる不動産会社と上手く連携し、根気強く物件探しを行ってみてください。

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