大阪市内でも地価の高い地域と考えられることが多いのが北区ですが、中央区とは異なり相場に大きな差異があります。区内のエリアによって三十倍近いような差があるのが特徴であり、必ずしも土地が高額であるとは言い切れないのが大阪市北区です。平均してみると梅田付近の高額エリアがあるために大幅に地価が高くなっていますが、そこから離れるにつれて価格は下がる傾向があります。しかし、大阪市北区は全体として見ると地価が上昇する傾向にあることから将来的にも資産価値が目減りしてしまうリスクが少なく、土地を購入する地域として適している状況があるのは確かです。

土地を含む不動産売買をするときには地価の確認をすることが重要ですが、単純に平均価格を考えてはならないのは大阪市北区の状況からも一目瞭然です。細かに見ていくとまるで実勢価格は異なるという事情があるため、比較的リーズナブルに買える不動産を買いたいときや、売却のために販売価格を適正に設定するときには個々に考えることが重要になります。その際に不動産査定を受けるのが一般的なアプローチですが、これを地価の確認手段とするためには工夫が必要です。査定価格は不動産会社ごとに違う査定価格を出すことがよく知られているからであり、固定資産税評価額や路線価のように一様に定められるものではありません。不動産会社によってマンションの査定金額が異なる理由は様々ですが、算出方法にそもそも数通りの方法があることに加えて、それにプラスマイナスの査定をするときに不動産の特徴についてどれだけ正しく理解できているかが大きく査定価格を上下させます。

もう一つ大きな問題となるのが一般的に行われる査定は売買を促すためにあるものという点です。その後に仲介を依頼して欲しいという形で査定価格を出すのが一般的であり、高い査定価格を出すことにより、高く売れると思ってもらったり、相場よりも安くてリーズナブルな物件だと考えてもらったりしようとする傾向があります。その意向が強いと実勢価格からかけ離れたものになってしまうというリスクがあると考えなければなりません。地価の確認には多くの業者による査定を依頼するか、仲介とは関連性のない第三者の業者に査定を依頼するのが賢明です。